「60のゆりかご」美しく幻想的なアイヌの子守唄

 

    60のゆりかご

     現在時刻、深夜2時28分。
     子供を寝かしつけるときにうっかり自分も寝てしまったため、そのあと眠れなくなってしまいました。まあ、明日(というか今日ですが)は仕事がないので、大きな問題は無いのですが。

     ということで(?)、今回は子守唄の話題。
     先日、ネットを徘徊していたら、Youtubeでアイヌの子守唄なるものを発見しました。いずれこのブログでも話題にしようと思っていたのですが、5,6年前に阿寒湖にいった際に、アイヌの古式舞踊を見て、その音楽の素晴らしさに鳥肌が立ちました。あれだけの音楽なら世界的でもっと評価されても良いはず。

     その阿寒の古式舞踊の動画も見つかったので、まずはアイヌの古式舞踊の動画をご覧ください。阿寒湖アイヌコタンのシアターで開催されているものです。

    <アイヌの古式舞踊>

    独特の不思議な旋律ですよね。
    これに輪を書けて不思議で幻想的な音楽が、アイヌの子守唄「60のゆりかご(レホッネ シンタ)」です。

    <アイヌの子守唄「60のゆりかご」>

     この動画は、アイヌ文化財団が、口承文芸視聴覚資料作成事業という事業で製作したものです。以前の記事でも書きましたが、アイヌは文字を持たないため、すべての文化が口伝えで伝承されています。それらを記録に残していこうというのがこの事業です。動画にはアイヌ語字幕版もあるのですが、歌詞の意味が素敵だったので、日本語字幕版を掲載させていただきました。

     2009年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、近い将来の消滅が危惧される言語をリストアップし、その危険度を、「脆弱」「危険」「重大な危険」「極めて深刻」「消滅」の5段階に分類したのですが、日本のアイヌ語は4段階目の「極めて深刻」に分類されました。そんな中で、このような形で記録に残していくという行為はとても素晴らしいですね。
     

     さて、アイヌの子守歌について少しお話しておきましょう。アイヌ語で「子守歌」というのは、地域によって異なり、イフンケ、イウンケ、ユンケ、イヌムケなどと様々らしいです。歌自体も即興性が高いようで、固定されたメロディや歌詞ではなく、その場で思いついた言葉を適当な旋律で歌うことが多かったようですね。

     ただ、地域によってはメロディや歌詞が固定された子守歌もあったようで、ここで紹介した「60のゆりかご(レホッネ シンタ)」は平取町の川上まつ子さんが歌った子守歌なのですが、もともとは黒川てしめさんという方が伝承していたものらしいです。歌の最後に「そう うたうんだって」という言葉が出てくるのは、そういう経緯があるからなんですね。
     

     この動画の中盤にたくさんのゆりかごを揺らしている人が出てくるのですが、この人は「ラマッカラカムイ」という命をつくる神だということです。この神があやしている赤ん坊たちはこれから生まれてくる赤ん坊の命だとか。なんとも不思議な情景ですね。

     さて、私もこの子守歌を聴きながら眠りに落ちるとしましょう。

    • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)