さっぽろ創世スクエア完成で札幌時計台の写真撮影が困難に?! ビルの谷間の重要文化財

2019年10月22日

札幌時計台 Wikipediaより
札幌時計台 Wikipediaより

北海道新聞のウエブサイトにこんな記事が載ってました。

『時計台がっかり度アップ? バックに「創世スクエア」 逆手に取ったPRも』

この記事の中には、こんな記述もありました。



「ビルに囲まれた時計台は、以前から「日本三大がっかり名所」との異名もあり、」

そこまでがっかりなんだ?!

いやいや、確かに、私が初めて札幌に来て時計台を見たときも、「え? これ?!」と思ったことを思い出しました。あれはそう、今から30年ぐらい前のことです(笑)

何がガッカリだったかというと、時計台のすぐ横に札幌時計台ビルという巨大なビルがあったからなんですね。観光ガイドとかで見た時計台は背景が空(ソラ)だったと思うので、ハンパ無いダマサレタ感でした。それでも今思えば、当時は、というか数年前までは、ガンバレば「背景が空の時計台」が撮影できたんですよね。

そして冒頭の北海道新聞の記事にもどります。今度は時計台の真裏に地上27階の巨大なビル「さっぽろ創世スクエア」が出来てしまったらしいんですね。

■さっぽろ創世スクエア
・地上27階建て(一部28階)
・地上124m
・2018年5月末完成(10月オープン)
・劇場、図書館、事務所、放送局、駐車場などで構成する複合ビル
 

なんと地上27階! 札幌時計台ビルは14階ぐらいだったと思うので、倍ですね。倍。
どんな雰囲気だっけと思ったので、Googleストリートビューで見てみました。

おお、建ててる建ててる。クレーンがいっぱい見えますね!



これ、2017年6月の映像らしいです(2018年4月現在。これ、スポットのストビューだけど時点更新あるのかな?)

で、Wikipediaを見てみたのですが、ほぼ同じフレームで2007年の写真が載ってました。

2007年の札幌時計台正面
2007年の札幌時計台正面

あれ?

確か巨大なビルはありませんが、小さいけど風景としては微妙なビルが背景にありますね(笑)

なるほど~、これ、道路を挟んで反対側の歩道から撮影しているようですが、これだとどちらにしても背景に見ビル入ってしまうんですね。もう少し近づいて写真を撮らないとダメだったのか。でも、これからはさらに近づかないとビルが入ってしまうと・・・

私もアマチュアながらも風景カメラマンを自称しておりますが、言われてみれば札幌時計台を撮影したことはありませんでした。「撮影する気にならなかった」というのは正直なところですね。

これはもういっそのこと「ビルの谷間の文化財」とピーアールするしかないかもしれません(笑)