届かなかった宇宙 - ホリエモンロケット「MOMO」打ち上げ失敗。延期の経緯なども

2020年5月25日

あまり脈絡のない小マゼラン雲の画像 Wikipediaより

今日の午前中、このブログのアクセス数を見てびっくり。普段、1日あたり200ページビューぐらいしかないのですが、今日は午前中だけで300は超えていました。「な、な、な、なんだこりゃ!」と思って調べて見たら、先日投稿したホリエモンロケットの記事にアクセスが集中していたんですね。



その後のアクセス数が延び、22:30現在、690ページビューです。このブログの最高記録ですね(笑) ちなみに、この1ヶ月のアクセス数の推移は以下のグラフのとおり。最後の飛び抜けているのが今日です。

  当ブログのアクセス数(2017年7月)
  当ブログのアクセス数(2017年7月)

さて、そのホリエモンロケットの「MOMO(モモ)」なんですが、残念ながら、打ち上げは失敗に終わりましたね。いや、正確な表現を使うと、打ち上がったことは打ち上がったんですよね。ただ、宇宙には届きませんでした。

日本初の民間単独での宇宙空間到達を目指したMOMOは、当初、7月29日14:30の打ち上げ予定でした。見学スペースであるSKY HILLSや、多目的航空公園のパブリックビューイングスペースには多くの見学者が集まったようですが、この日は濃霧により中止。翌日に延期になりました。

そして、今朝、5:00に予定された打ち上げも「液体酸素の内部リークによるバルブまわりのトラブル」ということで、打ち上げ2分前に中止。12:20に再チャレンジすることになりました。

さらに12:20の発射も延期。これは、「ロケットの落下予測地点の近くに船舶が航行していたため」ということです。それは発射できませんね・・・・。大惨事になります(汗)

そしてそして、本日最後のチャンス。これでダメなら当分打ち上げが出来ないという16:30に打ち上げが行われることに。私はこれらの経緯をツイッターで追いかけていたのですが、16:33分ごろに見たときは発射が成功したというツイートがあり、ひとりで感激していました。5分後のタイムラインのリロードで失敗を知ったのですが・・・(笑)



実際、16:32に打ち上げは行われたのですが、その66秒後、ロケットのデータが地上に届かなくなったため、地上からの指令によってエンジンを停止しました。予期せぬ場所に飛んで行ってしまったら危険だからですね。高度100kmまで飛べばそこは宇宙空間だったのですが、今回は20km程度しか上がらなかったようです。宇宙はやっぱり遠かったか。

ただ、夜に行われた記者会見では、稲川貴大社長が「解決すべき所は限られている」と説明。次は大丈夫だ、ということのようです。力強いですね!

どんな成功も多くの失敗の上に成り立っているものです。今回の失敗も、「民間で宇宙へ」という大きな目標のための必要なステップだったということでしょう、きっと。

ちなみに、NASAやJAXAも同じようなロケットを飛ばしていますが、それらと比べると、コストが1/10程度ということです。ホリエモンは、宇宙開発の価格破壊を狙っているようですね。新しい時代の予感がします。

次は、もっと大きな夢を見せてくれることを期待しています。