北海道の市の人口ランキング2016年と1970年からの推移

2019年10月22日

  帯広市 十勝ヒルズのガーデンゲート 2017年5月撮影
  帯広市 十勝ヒルズのガーデンゲート 2017年5月撮影

少し気になることがあって、北海道の市町村の人口を調べてみました。町と村を含めるとすごい数になるので、今回は「市」だけの人口ランキングを掲載します。

北海道の市の人口ランキング(2016年1月1日現在)

  1. 札幌市  1,941,832(人)
  2. 旭川市  345,288
  3. 函館市  268,617
  4. 釧路市  176,576
  5. 苫小牧市  173,794
  6. 帯広市  168,539
  7. 小樽市  122,927
  8. 北見市  121,048
  9. 江別市  119,517
  10. 千歳市  95,923
  11. 室蘭市  88,618
  12. 岩見沢市  84,809
  13. 恵庭市  69,073
  14. 北広島市  59,348
  15. 石狩市  59,202
  16. 登別市  50,101
  17. 北斗市  47,603
  18. 滝川市  41,560
  19. 網走市  37,352
  20. 稚内市  36,184
  21. 伊達市  35,551
  22. 名寄市  28,633
  23. 根室市  27,629
  24. 美唄市  23,390
  25. 紋別市  23,277
  26. 富良野市  22,975
  27. 留萌市  22,503
  28. 深川市  21,911
  29. 士別市  20,216
  30. 砂川市  17,792
  31. 芦別市  14,974
  32. 赤平市  11,029
  33. 三笠市  9,246
  34. 夕張市  9,056
  35. 歌志内市  3,664

・北海道の市部のみの人口 4,399,757(人)
・北海道全体の人口 5,376,211(人)

<参考>道内市町村の概要(北海道庁のサイト)
 



『1.札幌市 → 2.旭川市 → 3.函館市 → 4.釧路市』までは何も見ないで言えるんですけど、その後なんだっけ、という話になって調べてみました。私の予想は帯広市だったのですが、残念ながら間違ってました。5位は苫小牧市なんですね。失礼しました!

その後が『6.帯広市 → 7.小樽市』と続きますが、この6位と7位の間に大きな隔たりがあるのには驚きです。以前、「帯広市の人口が小樽を抜いた」というニュースを見ていた記憶があるのですが、それからこんなに差が付いてしまったのですね。

『8.北見市 → 9.江別市 → 10.千歳市』この部分はおおむね予想通りなんですけど、江別市の上に岩見沢市が居ると思っていました。岩見沢市は江別市よりもかなり少なく、12位なんですね。

では下の方を見てみましょう。

ダントツの最下位は歌志内市。「市」であるのにもかかわらず人口が3,664人しかありません。ピーク時は46,000人ぐらい居たのですが、相次ぐ炭鉱の閉山で人口が流出。他の産業もほとんど無いため、人口の減少に歯止めが効きません。北海道内では珍しいことに農業がほとんど無い都市なんですね。このペースで減り続けると、数十年後にはゼロになってしまいます。何とかしないと。

ちなみに、このラスト4都市、『32.赤平市 → 33.三笠市 → 34.夕張市 → 35.歌志内市』は北海道の最下位4市なのですが、さらにこれがそのまま全国の最下位4市になっています。

北海道の代表的な市の人口の推移(1970年 → 2016年)

さて、今度は人口の推移の話をします。本当は全部の市の人口推移を書きたかったのですが、結構調べるのが大変なので、抜粋で紹介させていただきます。なお、市町村合併により市の範囲が変わってる場合は、現在の市の範囲に相当する地域の人口を掲載しています。

まずは北海道全体の人口の推移。(1970年 → 2016年)

  • 北海道全体  5,184,287 → 5,376,211(人)

ほぼ、横ばいですね。もっと減少していると思っていました。



次に、上位5市の人口推移。

  • 札幌市  1,010,177 → 1,941,832
  • 旭川市  297,189 → 345,288
  • 函館市  322,497 → 268,617
  • 釧路市  204,793 → 176,576
  • 苫小牧市 101,573 → 173,794

さすが札幌。倍近くになっていますね。全道の人口がそれほど変わっていないので、全道各地から札幌に人が移動したイメージでしょうか?

それと、驚くのは苫小牧市の成長です。港と工業地域の整備に力を入れておりますので、それがこの人口増加に繋がったと思われます。

あと、私が気になった市の人口推移。

  • 小樽市  191,802 → 122,927
  • 江別市  63,762 → 119,517
  • 岩見沢市  89,601 → 84,809
  • 美唄市  47,369 → 23,390(参考:1954年は91,400)
  • 夕張市 69,871 → 9,056
  • 歌志内市 19,334 → 3,664(参考:1948年は46,000)

やっぱり小樽は激しく減少したんですね。産業もあるし、観光資源もたくさんあるのに何故なんでしょう・・・。逆に江別は倍増。ほぼ横ばいの岩見沢市を一気に抜き去りました。

そして、美唄市、夕張市、歌志内市・・・。すべて炭鉱の街として栄えた市です。仕方ないことなのかもしれませんが、この人口減少には寂しくなりますね。みんなでアイデアを出し合ってなんとか復活して欲しいです。北海道は魅力がある場所なので、アイデア次第でいろいろなことが出来ると私は信じています。

それでは今日はこの辺で。
今回は「市」の話だったので、そのうち、「町」と「村」のお話もしたいと思います。